「アタマ真っ白」にならないために

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

ベストスピーカー/ベストプレゼンセミナーで皆さん、よく言われる「改善したい悩み」について分析的にお答えします。

 


アタマ、真っ白になってしまうんです、人前で突然…。」


講座の中で「自身の話し方の問題点は?」でよく出てくる話。
「そりゃすぐ真っ黒に染めなきゃいけないよ~」って、僕は切り返すんだが(笑)。


それはさておき。

この事象に対する分析:


1)真っ白になる状況

話の句切れ目で、また途中でも、何かのきっかけで次に話す内容が全く浮かばなくなる。
そして、自分の想定外以上の時間の間(ま)が空いてしまう。

それは、いつでもどこでも、きっかけはあなたでも、あなた以外の人/モノ/音/状況でも、
瞬間的に襲ってくる。


2)真っ白になる心理状態

次に、自己想定時間内に新たなトピックを見出せなきゃいけないのに浮かんでこない。

それは、突然の状況:強 > 次の対処:弱
言い換えると、パニック度 大 > 心の平静度 小


3)真っ白に対する対策

真っ白状態は、絶対いつか起こってくる。それ自体を避けることは無理。
要は、その時にどうするかだ。

A:自己想定時間内(早いうちに)に次のトピックに行く。
B:自己想定時間外であっても(長い"間"ができても)、動じない。
C:何も浮かばなくても次の対策を取る。
「ここまでよろしいですか?」、「次、何話しましょうか?」、「もう終わっていいですか?」など

真っ白になりやすい人は、落ち着き想定時間が短い
(早く次を言わなければと思いあせってしまう)。

真っ白にならない人は、B、Cが出来ている。
だから、何とでもなるという平静な気で、いつもいることができるんだ。


————

結論: 心を鍛えよう。動じないようにしよう。どんな状況でも。
そう、アタマの外部―髪の問題じゃなくって、アタマの内部―脳の問題
即ち、イコール心の問題なんだ。
たぶん、頭の中にはいろんな知識、経験が詰まってる。
それをさっと取り出せない心の問題なんだ。


最後に、大事なアドバイス。
それは、真っ白になった時こそ、誰かの目を見る
強く見る。

決して天井を見ない。目を、人のいないところへ逸らさない。
それこそが、「あ、この人は自分の話すことに意識を切らさず集中してるんだ」って思われる要素。
そうでなけりゃ、「あ、真っ白になってるわ~、かわいそ~」って思われてしまう。


目をそらすかそらさないか、それが素人とプロの違いです。
 

 

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