あなたのスピーチがウケない理由

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

先日のパブリックスピーチの個人レッスンで感じたことについてお話します。

 


ベストスピーカーの個人レッスンでは、話す内容・原稿にまで踏み込んで指導する。


みんな、自分のスピーチが、なぜ伝わらないのか、感動させられないのか、
ウケないのか、その理由を知り、そして直したいからだ。

まず本人に実演してもらう。
そして僕が同じ話の筋で、やり直して見本を見せる。

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ある組織団体の理事長。
外部関係者やスタッフたちが参加する記念式典でのスピーチ。
本番を想定してトライ。
 

自分で考えたスピーチの組み立てとしては:

まずエピソードとして。

1- 自分の長男5才、お泊り保育を嫌がるのに対し、
「行ったら良い事があるかもしれないから行け」と言ったら泣かれた。

2- それを、祖母が「行ったら、花火あるよ、皆と話せて楽しいよ」
と説得したら長男は行くと言ったという。


このことから日々の自分の言動を振り返って。

1’- 理事長としての要求をみんなに頭ごなしに押し付けているかもしれない。

2’- 一方、スタッフの皆さんはきっちり具体例を挙げて、顧客をフォーローし納得させてくれている。だからこの組織は私だけでは成り立たない、皆さんの協力が今後も必要だ。

というストーリー。

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すばらしい!

こんなストーリーが瞬間に頭に浮かんでくるんだ、その理事長は。

なのに、彼がこのストーリ立てで自分で話してみた後、
僕が「出来はどうだった?」と聞くと、「う~ん、もひとつ…」と言う。


で、僕がその同じ内容で見本を見せると、即「すばらしい!」と言われて拍手。

自画自賛じゃないよ!
あ、少しはあるかな(笑)
いつもだいたいそうだ。
僕がやると盛り上がる、すごいと言われる。


なぜなのか?

それは、僕は「これはすごいことなんだよ!拍手してよ!」って思って話すから。
それが言葉に、"熱"となって表れるのだ。


理事長「皆さんの今後の変わらないご協力をよろしくお願いします。
僕「皆さんの協力が不可欠だ。これからも一緒になってXX会を発展させていこう!

この差なんだ。
この言葉を発せられるかなんだ。

 

みんな、お決まりの、柔らかい、まるい、借りてきた言葉を持ってくる。

「今後ともよろしくお願いします。」
「本当にありがとうございます。」
などなど。


それを、具体的な"あなたオリジナルの言葉"にしよう!

「ずっと△△さんに期待してるっ!」
「いつも○○さんに心から感謝している!」

 

強く思えば、強く話せる。

そうすれば、あなたのスピーチに拍手が起こります。

 

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