コミュニケーションを向上させるには

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

最近のIT状況について、"ベストスピーカー的"考察をお話しします。

 


先日、友人のAさんと一緒にいる時に、AさんのLINEにメッセージが入ってきた。
差出人は、4年前に仕事でAさんが知り合って、その後は付き合いの無い人。


Aさんはメッセージチェックしてから、怪訝そうな顔で
「高津さん、ビットキャッシュって何?」と聞く。

そのLINE、書かれていたのは、
「今からコンビニに行ってビットキャッシュを2000円分買ってきてくれませんか?」


まさに、うわさに聞く"ビットキャッシュ詐欺"だ!
 

Aさんは、個人的には携帯やメールが好きではなので、IT方面に詳しくないのだが、
若い人たちに音楽を教えていて、かれらがLINEで連絡してくる関係上、
使わざるを得ないのだという。

Aさんに状況を説明して、そのメールが来ないようブロックしてもらった。


僕は会社に戻り、その話をスタッフのBさんにしたところ、LINEは使っていないと言う。

「私は使ってないけど、妹家族や友達もよく使ってます。
無料だし便利だから、家族どうしでLINEでやりとりするって、よく聞きますけど。
既読かどうかわかるし、一度にグループの全員と電話でやりとりすることもできるそうだし。」

続けてBさん曰く、
「でも私は、家族は顔を見て話すのが基本だと思うんです。
離れていたとしても電話で話せば、どんな状況かも声でわかるし。」


時々僕も、
「LINEは便利だから高津さんもやったら?連絡も密になるよ。」
と言われる。

しかし今一つ乗り気になれない。


それは第一に今はSMSなどでじゅうぶん事足りているから。

そしてそれにも増して大きな理由は、そこまで「書き文章」に頼ってしまったら、
ますます「話すこと」をしなくなってしまうから。


話すということ、つまり話をする中で自然に実行していること、
それは、
「相手の顔色を見て"話す"または"話さない"を、どう話すかを、瞬間で考えて実行する
ということなんだ。


メールではそれが全くなされない。


「話すこと」は、人間のコミュニケーションの中で最も繊細かつパワフルなもの。

そして「話すこと」がメールなど「書くこと」にどんどん浸食されていっている現在、
人の「話す能力」はどんどん低下していっている。

僕は自らそうならないように自分自身にストップをかけているのです。


みなさん、じかに話しましょう!
 

 

【関連サイト】
"スピーチ力向上:人前で「うまい」と言われるための話し方スキル獲得講座

"プレゼン力向上:プレゼンテーション講座/実技トレーニング