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プレゼンテーション・話し方分析 [8]

ストーリー構築のアプローチ(2)

ストーリー展開を「桃太郎プレゼン法」を使い、具体的にみていこう。

どんな視点からあなたは「桃太郎」を紹介するか。一般的なものをあげてみましょう。

A-昔話としての内容を紹介: 1~4の並びのそれぞれをそのまま膨らませていきます。例えば2では、「そうだ、桃から生まれたんだから桃太郎にしよう!」といった文で膨らませて。これは一般的なプレゼンストーリーでしょう。

B-戦記物と捉えて紹介: 3が主体。昔話では単に「犬は噛み付き、猿は引っ掻き、キジは突っつき」と記されているだけですが、この戦いの部分を膨らませるストーリーが必要です。道中―戦闘準備―戦闘模様―結果に細分化して描写することが考えられれます。

C-老夫婦による子育て法を紹介: 2を中心として「強く、正しく、子供を育てるには」について述べます。遺棄された児童をどう育てるかに焦点を当てるなら、3、4は「結果として鬼退治をすることにもなるのです」とふれる程度で、あまり言及する必要はなでしょう。

D-戦力の増強方法について紹介: 3が主体。どのように道中、犬、猿、キジを家来にしたのか、なぜ動物たちはその気になったのか?その過程を見て戦力を増やしていく過程を詳しく述べます。桃太郎とのやり取り、会話をシナリオにして詳しく紹介する必要があります。

E-物語の文化背景について紹介: 1~4を全般的にみて、男女の仕事の役割分担、岡山県における食生活面(桃、きびだんご)など、歴史的・文化的側面を重点的に言及しなければなりません。

F-村人の生活について紹介: 鬼との停戦を経て村の平和がどう維持されて、それによって村人の生活がどう良くなったかを紹介するならば、4を中心に論じなければなりません。 例えば、唱歌の「桃太郎」は歌詞が1番から6番まであります。詳しくみてみましょう。

  1. 桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび団子、一つ私にくださいな
  2. やりましょう、やりましょう、これから鬼の征伐について行くならあげましょう
  3. 行きましょう、行きましょう、あなたについてどこまでも、家来になって行きましょう
  4. そりゃ進め、そりゃ進め、一度に攻めて攻めやぶり、つぶしてしまえ鬼が島
  5. おもしろい、おもしろい、残らず鬼を攻めふせて、分捕物をえんやらや
  6. 万々歳、万々歳、お伴の犬や猿、キジは、勇んで車をえんやらや

まず1番では、[1:背景]と[2:事の起こり]を飛ばして、いきなり[3:展開]から入っています。あとの2番、3番も動物たちとのやり取り、4番、5番は戦闘シーンの描写。このように[3:展開]、つまり、「動物と出会っての戦い」に大半を費やしています。最後6番は[4:結果]をひとまとめにしています。

このような組立てで、主張したいテーマを強く印象付ける歌詞プレゼン・ストーリーとなっているわけです。あなたなら、どこに重点を置いてどう描きますか?いや、あなたのプレゼンを聞く人は、桃太郎の何をあなたに期待しているのでしょうか。聞く人の興味の焦点にしたがって、あなたの説明のポイントを合わせましょう。それによって使用する、絵、写真、グラフなども変わってくるのです。

小学校の低学年の子供たちに岡山県の文化的背景を説明しても意味がないでしょう?

あなたのプレゼンだとすると、あなたの製品の「設計の素晴らしさ」―あなたのクルマはなぜ「燃費が良いか」―を知りたがっている聞き手に、「使い方の素晴らしさ」―このボタンを押すだけで簡単に電気モードになる―を説明すると微妙にポイントはずれてくるのです。

まず発想を柔軟にするトレーニングをしましょう。それが実際にあなたのプレゼンの幅を広げ、聞き手に対してより的確な訴求力を持ったものにするのです。

ベストプレゼンでは可能な限り教材を開示しています。それはオリジナルで自信があるものだから。そしてその教材の意味が分からないと、学習のポイントは受講者には伝わらないからなのです。


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