こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
今回は、コミュニケーションでの重要要素に気付いた話をしましょう。
この火曜日、熱帯魚をウリにしているバーに行った。
その店の常連の友人に連れられて。
まず初対面のマスターに話しかける。
大体、僕は、初めての人には自分から声をかけることにしている。
それは、
1-自分は友好的だよという意志表示
2-しっかり話せます=「私の心は強い」を現す
で、マスターはと言えば。
こっちを見ない。
見られない?のかも。
何か返事してくれたかなぁ?
覚えていない。
僕=客、
「この熱帯魚は、○○ですかねぇ?」
マスター、
「・・・」
連れて行ってくれた友人、
マスターが無回答なので思わず、
「××ですよね、マスター。××だと思うけど」
と合いの手を入れる。
これが数回。
友人、すごく気を遣っているのが分かる。
やや沈黙あって。
仕切り直しだ。
べつに矢継ぎ早にこちらから話すこともないしね。
マスターに対して話すとプレッシャーかもしれない、
誰に対してでもない、ひとりごと的感想を言おうかな。
僕、
「熱帯魚はこうして見ると、優雅だなぁ・・・」
(注;「・・・」は詠嘆の気持ち)
・・・。(しばらく時の経過の意味)
マスター、
「・・・、△△ですよ・・・」
ようやく口を開いた。
ボソッと。
でも、こっちの目を見ないでカウンター下で作業しながらつぶやく。
僕の心の声、
「イヤなんかなぁ・・・、ボク、何か悪いことした?」
しゃべり過ぎではないと思うよ。
そちらに合わせたよ。
さらに30分くらい経過。
マスター、だんだん話にノッテくる。
チラチラと、目も見られるようになってくる。
おっそ~~~ぃ!
ドーンだけ時間かかる~~~~!
友人を含め、ゆるゆる、だんだん、場の話が盛り上がってくる。
帰るころにはマスターからスリスリ。
ふぅ~~っ。
手ぇ、かかるぅ。
と、この原稿を、東京への夕暮れせまる新幹線車中で書いていて、
「まもなく品川です。We only have few minutes for the stop, please…」
のアナウンス。
それを聞いて僕がキャリーバッグをもって通路に立った途端、前方のデカい白人、
通路で必死に荷物を出そうとしている。
「急げ!」のアナウンスに急かされてかな。
で、僕は通路に立って、彼を待つこと数秒。
彼、ハッと自分が通路をブロックしていて私が待っていることに気付き、
驚いたようにサッと通路を開けてくれる。
僕、
「Thank you.」
"サッと感謝"の、下から2のレベル。
(注:「ありがとう」は、僕にとっては5段階ある。下のレベルから;
Thanks –> Thank you –> Thank YOU –> Oh Thank You –> Thank you SO much)
と、その言葉の途端、
パッと目を見てくれて。そして顔には満面の笑み。
いい気持ちジャン!
この差。
30分後にようやく目を見られるのと、
瞬間、目を見てスマイルを出せる、この差。
今日の教訓:
スピードのあるコミュニケーションを実行しよう。
(と、この原稿メモ、品川から即山手線に乗り換え五反田に着くまで、立ったまま2駅で纏めた)
(もうひとつ、ベストスピーカー的教訓の追加:遅いことは牛でもする 笑)