自己紹介は”自己プレゼン”

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

ベストスピーカー/ベストプレゼンのセミナー受講時、最初に自己紹介をして頂きます。
その際、いろいろなパターンや話しぶりがあります。
それは非常に興味深い事象なので、今回はこれを考察します。

 


自己紹介。

大勢の前で話す、いわば "自己プレゼン"だ。


人がこれに臨む際、いくつかのパターンに分類できる。

1-「え~、何で?はずかしい」が大半。
2-「言われたから、しかたなく右にならえだ」が残り大多数。
3-「よしっ!やってやるぞ!」って言う人はほとんどいない。


しかし。
自己紹介の場があるってことは素晴らしいことなんだ!


なぜか。

それは一気に、その場にいる全員に自分のことを分かってもらえるから。

例えば、その場の1人1人に
「私は○○と言いまして、仕事は○○で、・・・」

これを全員がみんなに対してやればどれだけ時間がかかるだろう?
だから短時間で済ますために「自己紹介」という形で、その場にいる全員を"拘束"して行うのだ。


この時の重要点。
1-要点を手短に。
2-しっかり印象付ける。

結果的に「自分だけは、全員に覚えてもらおう」という気で考えて話そう。


なぜ「自分だけは」なのか?

それは、聞く側は、話し手の多くの情報を努力して覚えることはしないから。

だから聞き手が覚えようとしなくても
「あっ、あの!○○さん!聞いてましたよっ!」
と自然に相手の記憶に留まるように言わなくちゃいけない。
それが自己紹介というものなのだ。


では、こんな自己紹介はどうだろう。

「鈴木と申します。IT系の仕事で、住んでる所は東京です。趣味は特にはありません。」

あなたは鈴木さんを覚える?
後で積極的に話に行く?
他に10人も20人も人がいる中で。

これは自己紹介じゃない。

自己"秘匿"。
こんな人、知りたくもないと相手に思わせてしまう。


結論から言うと、
「自分のことを知ってもらいたくない」
という人は自己紹介をする意味がない。


自己紹介というのは、そこで自分のことを言って、
そのあとで人から「~されてる鈴木さん!」と来てもらえなきゃ、やる意味がないんだ。


そんなに自己紹介が嫌なら「パス」と言って次に送ってもいいくらい。
お互い、時間の無駄だから。

その時間、みんな黙って、誰とも話せず、食事できず、トイレ行けず、行動を制限されて、
その"イヤイヤの自己紹介"を聞かなきゃいけないんだから。


でも!

「自己紹介」がうまくいけば楽しいよ!

一気にあなたの良いところを全員に知ってもらえる。
いいなぁ!と人に思ってもらえる。
相手からあなたに近寄ってくる。


そのためには;
「人の中に埋もれない」
「人より"何かで"突出する」


「やれ!と言われて、その気にならない」人がほとんど。

だから、
「やれ!と言われて、その気になって」になってほしい。
もっと言うと、
「やれ!と言われてないけど、もうその気になってる」。


その点、経営者は、自己紹介の重要性が分かってきている。
皆に認知されたい、
自社の良さを知ってほしい、
そういう人が講座に来られる。

どうすれば短時間で印象付けられる話ができるかを学びに。


そして、そういう人は伸びる。発展する。
人生が楽しくなっていく。
あなたにもそうなってほしい。

 

【関連サイト】
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