共感されるプレゼン-2

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

前回に引き続き、"共感されるプレゼン"論を展開します。

 


前回のブログで「共感されるプレゼン」の一例として、最近のベストスピーカーの受講生の
"プレゼン大成功の報告"談を紹介した。

それは800人の医師に向けたプレゼンテーション。
金額に換算すれば1200万円のプロジェクト! 
そしてプレゼンしたその受講生は、いわば、"1200万円プレゼンター!"、すごい人だと。
プレゼンテーションでは具体的数値を提示することで、より共感度を増すと説明した。


ここでちょっと視点を変えて、そのプレゼンセミナー実施の背景を考えてみよう。

 

まず、セミナー開催が決定したら、担当スタッフたちが、
 1-会場手配して、
 2-案内チラシ作って、
 3-招待状作って、
 4-封筒に宛名を印字して、

対象となるお医者さん達に、
 5-プレゼンの招待状を送って、
 6-MR(医薬情報担当者)が頭を下げて勧誘して、

その後、担当スタッフたちが、
 7-出欠の返事を受け取って、
 8-出席者リスト作って、
 9-前日出欠確認して、

当日、スタッフ総出で、
 10-会場設営・準備して、
 11-終わったらお見送りして
 12-お礼を言ってお土産渡して、

・・・。


ふぅ~。
どれだけの人が、どれだけやること、ある?

で、プレゼンター自身は、何かこれらの作業に関わりました?
な~~~んにも、この部分には関与していません。

会社の仲間が、知らない外部の誰かが、そのセミナーの成功させるために
即ち、そのプレゼンターのために、どこかで全部準備をやっているのです。


そして。
プレゼンターというと・・・、

プレゼンやるだけ!

さらにそれより何より、一番大事なことは、
これら800人のお医者さんがプレゼンに来られるということは、
その間、医療が止まるということなんです。

患者さんの病気がその間、進行するということなんですよ!
極論すれば。


そしてそのことは放っておいて(気持ちでは放っていないですけど)、
プレゼンターは「プレゼンだけをすればいい」のです。

それを聞きに来てもらう。


だったら
アガるだの、
緊張するだの、
頭が真っ白になるだの、

言ってる場合じゃない!!

支えてくれている人たちの苦労に報いるためにも。


つまり。
あなたのプレゼン、発表も同じ。

聞き手はわざわざ時間を割いて、あなたのためにやって来るのです。
まず来ていただくことに感謝しましょう。


そして、気をその人たちにしっかり向けよう。

「絶対成功させてやる!喜んでもらおう!」
という固い信念を持ってプレゼンしよう。


そうすれば、あなたのプレゼンは「共感されるプレゼン」になります。
 

 

【関連サイト】
"プレゼン力向上:プレゼンテーション講座/実技トレーニング

"スピーチ力向上:あがらず伝える/聞き手を引き込む―パブリックスピーキング獲得セミナー