人前で話す姿勢

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

先日、あるSNSでの意見に共感しました。そこから発展した考察をお話します。スピーチ、プレゼンの際にも役立つ考えです。

 


僕は、アマチュアピアニストの演奏会に名を連ねている。
自ら演奏会を主宰したり発表会に出ることはあるが、ほとんどは無償で
弾くことが多い、という人たち。
が、素人とは言え、プロ並みの素晴らしい演奏をする人もたくさんいる。
ただ演奏会でお金を取っていないだけ。

そこで知り合ったピアニストAさん。
男性、ブギウギの名手。
いろんな場所で演奏して好評を得ている。

 

そのAさんが、SNSにアマチュアピアニストへの思いを書かれていた。

それは一言で言うと、

「自分の演奏会の宣伝のためなのに、文字と写真だけしか載せずに『来てくださーい』って、
一体どういうこと? ほんとに来てほしいなら、演奏自体を載せるべきじゃない?
自分の"売り込み"に消極的すぎる。」


そういう人、確かに多い。

演奏はおいておいて、まず自己紹介からして、
 1-キメ写真じゃなく、"たまたま"写真、"テレ"写真
 2-人に紛れての、または自分が特定できない写真
 3-顔写真を出さない
 4-名前もハンドルネーム


つまり、
1-心の決まっていない人から、4-誰かもわからない人まで。

そんな人の演奏会にわざわざ足を運びますか?
どんなにヒマであっても。


で、Aさんの投稿を見ていて、僕はふと「人前で話す姿勢」に共通点を見出した。

それは、
 1-テレる
 2-人から「させられて」と言う
 3-自分のことを卑下する
 4-自分のことを開示しない

 

こんな人の自己紹介、スピーチ、プレゼン、聞きたくない。
でしょう?

だって。
やる気がないもの。
イヤイヤなのが丸見えだもの。

そうなんだ、
嫌がっている人を、みんな、見たくもありません。
嫌なら引っこめばいいのにと思う。

 

人が見たいのは、
 1- イイだろう?って自分で言える人
 2- 自分を前に出せる人
 3- 自分を開示できる人

なのです。


本当に人前でデキる人と言うのは、
 1-そのために努力してきた人
 2-自信を持ってる人
 3-来てもらえるように自らが集客した人
 4-堂々と人前で自分を出せる人

技術や内容を言う前に、まずその心構えなのです。

 

僕はプレゼンで、司会で、メディア出演で、この過程を体感してきた。

もし、しくじると、
一瞬にして出入り禁止。
あいつは”できない"と思われる。
ダメの烙印が永遠に押される。

でも逆に、できると、
また来て!って言われる。
"デキるヤツ”だと思われる。
評価が上がり人が寄ってくる。
めちゃくちゃ気分が良い。
ヤッター!ってずぅ~っと思えて幸せ!

一歩前に出てSNSに意見を書いてくれたAさん、
思い起こさせてくれてありがとう。

 

今回の結論:

だから努力をしましょう。
気だけでも前に出しましょう。
自分から人に自分のことを言いましょう。
普段から人からではなく自分から行動を起こしましょう。

そうすれば人前での成功はおのずとあなたに近づいてきます。

 

 

【関連サイト】
スピーチ力向上:緊張克服・あがり症対策のスピーチスキル習得セミナー

プレゼン力向上:プレゼンテーション講座/実技トレーニング