“人前スピーチ”の心構え

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

キャリアアップに伴って、人前でのスピーチが増えてくるとよく言われます。
その際に役立つ心構え、「勝たなくてもいい、負けないこと」。それについて今回は話します。

 


スピーチでもプレゼンでも、皆さんから良く聞かれる悩み。

それは、

・真っ白になる。
・噛む。
・言い間違える。


では、これらの問題が発生した時にどう対処できればいいのか? 
理想的には。

 

・真っ白になる→すぐに次を思い浮かべる。

・噛む→そのまま続行、もし文意が意味不明になるなら、一段階大きな声で言い直す。

・言い間違える→大きな問題なら言い正す、些末なことなら無視する。


がしかし、こう理想的にはスッと対処できないところに問題がある。

真っ白になって、次がパッと出てこず心拍数上がる。
噛んだらしどろもどろになる。
言い間違えたら、あっしまった!って即うろたえる。


今ここでは、真っ白にならない法、噛まない法、間違えない法については議論しません。
してしまった後についての対処に限定します。

たとえば、友達と雑談していて。
真っ白になっても、
「えーと次なんだっけ?」って言えるでしょう。
噛んでも、言い間違えても
「いいじゃん、どうでも」と言える、または無視できる。

これは普段よくやっていますよね?

そうです。
あなたは既に解決法を知っている、実行できているのです。


でも普段なら実行できて、人前なら実行できないのはなぜか。
この現象は全て心の問題なのです。

それは、人前ならあなたの心が揺さぶられるのです。
普段ならなんともない心が。


分析はよーく分かったよ。
じゃあどうすれば直るんだ!


答えは「揺さぶられない心を作る」ことです。


負けない心。
ハッとなった時点で最低限揺れない心。

それにはハッとなることを経験する、少人数から大人数へと。
そこで人を前にしてのプレッシャーに慣れていく。
そして、次の話題を即捻出するトレーニングをする。

そのやり方を説明すると非常に長くなるので、その話題作りの手法については、
拙著「スラスラ浮かぶスピーチのネタ」、その第3部、172~193ページを読んで下さい。


トレーニングは実際、声に出して言うこと。
そして実際に問題が起きることを経験して、それを乗り越える経験が必須不可欠。

ベストスピーカー講座では毎回やっています。
受講者全員がこの問題については克服しています。


今回の結論:

真っ白、噛む、言い間違いは絶対起こる。
まず、心で負けないこと。

つまり狼狽しないこと。

それができればまだ心は+-ゼロです。
うろたえると、マイナス。
それを早くプラスに持っていく。

次の話題を早く思いつく。
即、言う。

思いつかなかった時にどうするか。
思いつくまでの時間を稼ぐため自然に引き延ばす。

↓「時間引延ばし作戦」知りたい人、下記セミナーに来てください!
人前「苦手」から「うまい」に変える 話し方トレーニング講座


まとめると。

心を絶対にーに持っていかない。+に持っていく。
最終的には「勝つ」という気で。


それがあなたの価値を高めるのです。


 

【関連サイト】
スピーチ力向上:緊張克服・あがり症対策のスピーチスキル習得セミナー

プレゼン力向上:プレゼンテーション講座/実技トレーニング