「できる人!」と言われるためには

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

今回は、ベストスピーカー/ベストプレゼンを受講される皆さんを見ての僕からの問題提起。
いつも話す側の心構えを話しているが、今回は、”聞く方の側"についての考察。

 



僕が、ベストスピーカーのセミナーで、
「これはみんなどう思う?」と問いかける。


するとみんなは、「・・・」。
無言。
反応なし。


これは嫌ですよ。
前で話している者としては。


振り返って、ミーティングや会合の時、聞き手のあなたはそんなことはないだろうか?


話し手から問いかけられて、沈黙できる時間は3秒が最長。

でないと、
知識がないか、
機転がきかないか、
頭の中に何も考えがないか。

要する、「アイツは無能だ」と思われても仕方がない。


先日、某社の米国支店勤務の友人が帰国したので食事をした。
その時、彼曰く、
「最初のうちは英語がうまくない引け目で、会議で発言しなかったら、
何も考えてないヤツだと思われて、全然、お呼びがかからなくなった。
これではいけないと、聞かれたらとにかく何か応えるようにしていったら、
だんだんメンバーとして受け入れられるようになった。」


そうなんだ。
目が合ったら、とにかく口を開くこと。

「その考えに賛成です。(ここで間を取って必死に考える) なぜなら~」
「それは難しい問題です。・・・(間)。私はこう考えます。つまり~」


しかし、どう答えたらいいかわからないという人。
分からないなら分からないなりの言い方がある。

「それは私にとって想定外の質問です。少し考える時間が必要です。」
「私にとって難しい課題なので、考えてはいますがまとめられない。」


完璧な答えがすぐに出るとは限らない。
むしろ出ないのが当たり前だ。
が、その状況を敢えて声に出す。


そうしているうちに、”フルスピード回転体質”脳になってくる。


とにかく、何か応えれば、
「あ~、考えているんだな」と思われる。


加えてそれが的確な良い答えなら、「できる人!」と思われる。

話し手の心象も格段に良くなる。
そして、その話し手が上司や社長だったら。
昇進にすら影響してくる。


日本人は「いつも正解を出さねばならない」と教えられてきた。
正解が言えなけりゃだめなんだと。
しかし、正解がある問題の方が少ない。

「来年の景気はどうでしょうか?」
正解などない。


あなたの考えを「言うこと」が求められているのです。

 

思いを、できる範囲で、素直に、パッと出そう。
それが「良い答え」なのです。

そして、そうする事が、「できる人」と言われる第一ステップなのです。

 

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