「自分の意思」を話す-1

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

今回と次回2回にわたり、「話す」ことと「日本の文化」との関係について述べます。

 


まずはジョークから。

タイタニック号が沈むとき、救命ボートに全乗客を乗せる席数が確保されていなかった。
不沈船には不要だろうということで。

先に女性・子供をボートに乗せて、男性はタイタニックから冬の海に飛び込めという。
どう説得すれば男たちを納得して飛び込ませられるか?
各国籍別に功を奏する言い方がある。

「nationality titanic jokes」で、英語で検索してみるとたくさん出てくる。
「国別 タイタニック ジョーク」と日本語で引くより、もっと広範な回答が出てくる。
一度引き比べてみてください。


で、各国人に対してのジョーク一例。


アメリカ人には:「飛び込んだらあなたはヒーローになれる!」
ロシア人には: 「ウォッカの積過ぎでボトルが海に浮いてるぞ!」
イタリア人には:「バデに飛び込め!女が見ているぞ!」
フランス人には:「絶対に飛び込んではならない!」
イギリス人には:「こういう時にこそ真の紳士は飛び込むのです」
ドイツ人には: 「規則によれば全ての男性は飛び込まねばならない」
オーストラリア人には: 「いくじなし!みんな下で飲んでるぞ」
ニュージーランド人には:「バンジージャンプの紐を巻け。問題ない!」
中国人には:「うまそうな魚が泳いでるぞ、あの鱶ヒレはイケるぞ」
日本人には:「皆さん、もう既に飛び込まれています」
韓国人には:「日本人はもう飛び込んでるぞ!」
北朝鮮人には: 「今だ、国を脱出できるぞ!」
カンサイ人には:「タイガース、勝ったぞ!」(笑。関西は”国"なのか!)


話題が大きく発展しているが、ここでは日本人について分析。
 

「日本人は"自分で自分を決められない"」という印象が国際的にある。
それが前出のジョークとなっている。


実際に私自身、世界各地で、上記の国のうちで日・英・米・独・伊の例については、様々な人が言うのに接した。
つまり世界的に共通の有名なジョークなのです。

つまり"自分で自分を決められない"と、世界では捉えられているのです。
日本の文化は。

このことに限っては良い文化とは言えない。


さて。

話し方を教えていてよく聞かれるのは、
「よく話す、話が上手いっていうのは遺伝なんですか?」

全く違う。


ほとんどが環境の結果、その影響の副産物なのだ。
それは、両親、地域、社会、周りの人の影響、会社、業界、…。


そこで前述の日本の"国としての文化"。
「みんながしている」といえばナビく。

「まぁ話すのヘタだけどしょうがないか、回りもそうだし」
では、いつまでたってもそのまま。

そこを、自分自身で、
「こんなことじゃだめだ、何とか脱出しなければ、上達しなければ」
と頑張った人が、自分の満足のいくように話せるようになる。


「みんながそうだから」と言って付和雷同していてはダメ。
少なくとも「話す」ということに関しては。

なぜなら「自分の意志を持ち、それに従って話す」、
これが「話す」の根幹だから。
人が言ってるから、人がそうしているからでは、自分というものがない。


「自分」を持とう!

「自分の意思」を話そう!

 


次回もこの関連の話をします。
おもしろいよ。
 

 

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