こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
ベストスピーカー/ベストプレゼンセミナーで外観の重要性を話します。
今回は、なぜ重要なのかについての考察です。
ずいぶん昔の話だが、所有していたキーボードを楽器店に下取りしてもらった。
特に希少価値があるわけでもない一般的なモノ。プロ向けの機種。コンサートでもTV中継でも同機種をよく見かける。
定価は26万円くらいだったと思う。
まだ買ってから2年もたっていなかったし、持ち歩いて移動させたこともないし、キズひとつ無く、ほぼまっさら状態。
それを、別の機種がどうしても欲しくなったので買い換えようと思ったのだ。
まだメルカリやネットオークションがそんなに一般的じゃなかった時代。
電子楽器の下取りは、定価の1割でも出してもらえれば御の字という。
下取りしてくれる楽器店にかたっぱしから電話して、機種と年式を言って値段を調べまくった。
どこも最低いくらから最高いくらと幅を持たせて買取価格を言ってくれる。
僕は聞いた。
「どういう状態が最高ですか?」と。
「そのまま店に並べられるくらいキズがなくて、音がちゃんと出て、梱包が完璧だったら」
という回答。
「よーし!」
箱はちゃーんと取ってある。
本体をリネンでピカピカに磨き上げた。
ビニール袋をピンと張るようにしてそれを包み、テープでしっかり留めた。
本体固定の発泡スチロールもクズ無しを確認。
取説もきれいにシワひとつなくきっちりビニールに入れて。
「高く取って欲しいなぁ」
ドキドキしながらお店に持ち込む。
店員さん、見るなり「おっ?!」という感じ。
そして箱の蓋を開ける。
ちょっと本体を持ち上げたり取説を見たり。
ややあって。
「わかりました。あ、もうビニール開けなくっていいです。」
「音出るか確認しないんですか?」と僕。
「大丈夫でしょう!これなら。」
最高額回答!!
定価の3割で取ってくれたと記憶している。
新品で買った時、かなり値引きしてくれてたので当時のほぼ半額!
詳しい友人に聞くと、骨董の世界でもそうらしい。
箱があれば価格が倍になることもあるらしい。
特に、茶道具や昔のおもちゃなどは。
もう一つ。
先日の講演から。
中古マンションの売却で、部屋が散らかっていて汚いと提示価格からマイナス200万円だと!
そこで、今回の教訓。
見てくれが良いと、納得を引き出せる。
信頼を引き出せる。
だから。
人前で話すあなた。
あなたの見てくれも同じです。