こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
先日、電鉄大手の関連会社の皆さんに対し講演を行いました。
プレゼンやスピーチで人前で話す時の参考になるので、この講演への所感をお話します。
先日「コミュニケーション力は会社の力」と題して、関西のある大手電鉄系会社で90分講演をした。
聴衆はトップ層を含め、大部分は技術系の人たち約200名。
壇上に立った時、会場全体にまじめな空気が漂い
「温めるのには手ごわいぞ」という感じだった。
案の定、なかなか話に乗らない。
「ノリ悪いなぁ、そんなことで電車に乗れるの?!」って言っても、大半がシラ~、よくてもクスクス止まり。
後ろの方では下を向いたりしている人もいる。
負けられない。
"こっちを見ろ!"パワー 全開で、みんなに視線を投げ続けながら話をする。
その僕の「気」が徐々に会場に浸透していく。
最後、
「コミュニケーションこそが、あなたの職場を、会社を良くするっ!」
で、締めくくると大きな拍手が起こった。
が、ここで喜んではいられない。
質疑応答、これで決めなくては成功とは言えない。
ところが、司会者の「では、何かご質問は?」に、
会場「シ~~ン」。
スピーカーは質問を喚起させることも重要。
それがスピーチ/プレゼンテーションを良い印象で終わらせることに繋がるのだから。
そこですかさず、僕はこう言った。
「皆さん、松下幸之助が、
自身の講話の後に質問した社員を、無条件に一階級、昇格させたことを知ってますか?
その理由は。
1-話をしっかり理解できた
2-その話の次のことを考えている
3-大勢の中で手を挙げて言う勇気がある
質問のできる人はこれが出来ている。
それは上に立つ者に必要とされる資質です。」
言い終わると、さっと手を挙げた人がいた。
曰く「先生は○○〇?」
僕は「すばらしい質問です!それは・・・」
その人は、総務部長だった。
彼は僕の松下幸之助の話を聞いて、すぐ「この状況ではだめだ」と反省した。
そして、即、行動に移したのだ。すばらしい!
そして彼の後に続いて次々に質問が出た。
常にこんな質問者であるには、日ごろから心がけること。
1-質問しなくてもいいから、とにかく質問を考える。
2-小さな集まりで、静かになったらパッと自分の意見を出す勇気を鍛える。
質問が準備できている、勇気がある、は「質問したくなる」につながっていきます。
あなたも、どちらの立場になっても、"拍手で終わる質疑応答"に、ぜひチャレンジしてください。
【特別企画】
"本番で失敗しないための"実戦想定"トレーニング ―
伝わるストーリー・実演による プレゼン本番力 獲得講座
2017年 9月 9日(土) 10:00~17:00[大阪]
2017年 9月24日(日) 10:00~17:00[東京]