こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
ここ数年、ベストスピーカー定期セミナー以外に、個人レッスンの受講も増加傾向です。
そんな先日、あるレッスンの出来事から確信した、話し方の真髄について話します。
セミナーやレッスンでは、どう言えばもっと印象強く相手に伝わるかを、受講生自身がスピーチした後、全くそのスピーチと同じ内容で僕自身が話す。
その事実を基に、僕が勝手に組み替え、強調し、アレンジし、言い換えて話すわけだ。
つまり受講生の話した内容で、その場で即座に見本を見せる。
「何で一回聞いただけで、そんなに話せるんですか!先生?」
「実際、開発した本人の僕が言うより、ほんとにすごくインパクトあります!」
こんなふうに、僕の話をみんな、「すごいっ!」て言ってくれる。
実際には、それを話してくれた人がすごいのだけど。
昨日の個人レッスンでも。
"本人の意に反して"、執行役員に昇格して"しまって"、社員の前でスピーチ"しないといけなくなった"
ということで受講されたA氏。
本番を想定してスピーチをされて。
良い内容なのだが、
言葉が弱い。
回りくどい。
盛り下がる。
感動しない、フツーのはなし。
僕、「じゃ、今あなたの言った内容でスピーチしてみよう」
スピーチ終わって。
A氏、「すごいです! 感動です! なんで1回聞いただけでそんなふうに話せるんですかっ!?」
僕「社長がAさんと僕のスピーチを聞き比べたら、どっちが次期社長と思う?」
A「先生です・・・」
僕「それ、くやしくない?そんな、仕事のこと何も知らない僕がポッと話して、
その話だけで自分より上だと思われてしまうなんて」
A「くやしいです・・・」
僕「だったら、あなたの仕事にふさわしい話し方しようよ」
その後のA氏の取り組みはガラリと変わったすばらしいものだった。
受講後の成果は言うまでもない。
「今日は人間が変わりました」と言って帰っていった。
結論。
人は何を言うかではなく、「どう話すか」なんだ。
「どう話すか」で、あなた自身が決まるのです。
人はそれを見てすべてを判断する。