こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
先日のあるピソードから、「見た目の重要性」についてお話します。
ベストスピーカー/ベストプレゼンの授業では、いつも外観の重要性を説明する。
人前で話す際、聞き手の受け止め方に影響を与える要素として「視覚情報が55%を占める」という話。
これはカリフォルニア大学の心理学者、メラビアン博士の実験から導き出された法則です。
つまり人は、話の内容を聞く前に、まず”見た目で半分以上”は、その話し手を判断してしまうということ。
だから授業の中で、好印象表情トレーニング、”自分のベスト顔の自撮り”をする。
どういうふうにすれば一番魅力的な自分の顔になるかを実践。
そして、まずその場で、その写真を他の受講者に見せよう!と言う。
すると大体、みんな、
「私って、こんな素敵な笑顔ができたんだ!」とか
「僕、なかなかイケメンですよね~」などと、
自分の新たな一面を発掘(!?)してくれる。
実際に声に出して。
結果、見た目の重要性を認識してくれるのです。
それで。
先日、この「見た目半分」を確信する話に出くわした。
ある懇親会に参加したときのこと。
隣に座った経営者仲間のAさん、なんだかご機嫌。
僕が、何か嬉しそうだね~と水を向けると、Aさん、待ってましたとばかり話し出す。
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「甥っ子に、だれかいい人、紹介してと言われた。
で、以前からイイ感じと思ってた女性たちを何人か紹介することにしたんだ。
まずビジネス仲間2人。
彼女たちは写真とプロフィールをすぐくれたけど。
あと1人、Bさん。
最初に挨拶を交わした時から、なんか僕とウマが合う。
そしてそれからずーっと同じマンションに住んでてよく知ってる。
それで、彼女も推薦してやろうと思って「紹介するから写真を出してよ」て言った。
そしたら持ってきた写真が最悪!
『こんなの渡したら成るものも成らないよ!』
『僕が撮ってやる!』
自分でいうのもなんだけど、僕はデザイナー。美的センス抜群でしょ?
結構いろいろ、服装や表情の指導して、紹介した中で、一番イイ感じっていう、
そんな写真が撮れた。
それを甥っ子に渡したら、写真の段階で、まずBさんって心に決めたらしいんだ。
その後で、それぞれの人に会ったら、やっぱりBさんが一番良かったって。
それで、来月結婚が決まったんだ。」
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Aさんは、甥っ子からもBさんからも、本当に感謝された。
ねっ!
やっぱり。
実証されてるでしょ?
常に外観を良くするよう心がけましょう。
結婚という人生のビッグイベントにおいてすらそうなんです。
日々あなたに訪れるチャンスの成功率が変わってきます!
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