プレゼンで両手がふさがっている時は?

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

プレゼンやスピーチ時の「手振り身振りの重要性」を、いつも授業で話して指導します。
受講生からそれに関連した意義深い質問を頂きました。
参考になるので、その内容をお話します。
 


先日、ベストプレゼン受講の方から、以下のような非常に良い質問をもらった。
それはプレゼン時の手振り身振りについて。

要約すると、
「プレゼンをしている時、"右手は指し棒、左手はリモコン”と、両手が塞がってしまう状況になることがある。その時に適切なジェスチャーの取り方はあるか?
例えば、リモコンを置いて片手だけジェスチャーすることも考えたが、そうしてしまうとスライド切替えに時間を取ってしまう」という内容だった。


すばらしい!

まず習ったことを即実践してみたことが。
そして解決法を自分で考えてみたことが。
それでもさらに良くしたいと質問してきたことが。

この人は「会社中で一番プレゼンテーションがうまい人と言われるようになりたい」と授業の中でも表明していた。
きっとなってくれるでしょう。


で、その対処法。

両手がふさがったら何もできない。
が、伝えたいという気が上まわったら、身体は少しでも動く。
いや、動いてしまう。
その少しの動きだけでいい。


しかし、それでも、もどかしさが出てくる。
もっと動きたい、伝えたいと。


そうすると、
それが語気に出てくる、
表情に出てくる、
他の体の動きに出てくる。

それでリカバーできるんだ。

手がふさがっているからと言って、伝えたい気を静めないようにしよう。
常に、その気がふつふつ湧き起るようにしよう。
それが、伝わるプレゼンテーションを喚起する。


最後に物理的な対処法を。

1-画面チェンジを誰かに任す。
次画面に行く合言葉、合図を決めておいて、できるだけ自然に次ページに移行する様に。

2-立ち位置を考える。
画面から近く、PCから近くにし、マウスに手がスッと届くようにする。

3-手の動きを妨げないような機器を使う。
リモコンを目立たない、簡易で小さなものにする。


伝えたいという気さえあれば、アイディアはどんどん出てきます。


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