こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
人から「上手」と言われる法則に気付きました。それについてお話します。
先日、大阪府岬町のある町会からの依頼で落語を演じた。
持ち時間30分で、僕の得意ネタ「代書屋」をゆっくり演じることができた。
実は去年、別の町会でやったのが好評で、再度のオファー。
評価をもらえるのは大変嬉しいし、ありがたいことだ。
今回も皆さんに大いに笑っていただいた。
で、そこでの気づき。
それはこの落語公演についてではなく。
その後にお招きを受けたカラオケでの話。
僕は日ごろピアノの弾き語りをやってる。
だから「歌う」ということの本質は、ある程度わかる。
もちろん「うまい」と言われる範疇に属するとは思う。
でも大事なことは「うまいかヘタかではなく」、「自己を衡平に分析する」ことである。
だからこれまで、何がどうなれば良くなる、とか、
ここをこうすればもっと改善される、などの法則を見出してきた。
それが上達することの大事なポイントだと考えている。
そして今日、さらに一つの法則があぶり出された。
それは、「うまいヘタに関わらず、即、テンションを上げる」こと。
それが「うまい」の評価につながってくる。
一緒に行ったAさん。
音階、しっかり取れている。絶対外さない。リズムもずれない。
なのにノルのが遅い。
最初は声を出しているだけ。に見える。
1時間くらいたってから、ようやく気が入ってくる。
それは、他の人のテンションが上がってきたのに影響を受けて。
で、テンションが上がると、声が伸びやかになる。
良い抑揚ができる。
歌詞に張りがでてくる。
できるんだったら、自分から、もっと早く"ノレば"いいのに。
そうするともっと早く"イイところ"を見せることができるのに。
そうだ!
つまるところ、
「イイところを見せてやろう」の「気」がキモなんだ。
僕は落語でも音楽でもスピーチでも何でも、
人前に出ると「イイところを見せてやろう」、そう思う。
だって、そう思わなければ"イイところ"が出るわけないし、
出なかったら「ヘタだな・・・」と思われるのが落ち。
だから前に出る皆さん、
「サッと前に出る」をやってほしい。
そうするともっと「うまいっ!」と思われるから。
少なくともその方向に繋がってくる。
それに反するかもしれないが、もう一つの注意事項。
もちろん「前に出ること」は大事だが、その一方で気を付けること。
それは、
「今、出て大丈夫か?」
「出しゃばってないだろうか?」
を状況を見てサッと考える。
「僕にやってほしい状況を作り出す」。
そして、「どうぞやってくださいよ」って相手から言われた時、躊躇なくスッと「じゃ、やりますっ!」って前に出るようにしている。
そうすると自然な雰囲気で周りが受け入れてくれる。
やってみてください。
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