“通じる”話し方

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

先日アメリカから25年ぶりに友人の訪問を受けた。その時に感じたことを。

 


まだサラリーマンだった青年時代、仕事やプライベートでよく海外に行ったものだ。アメリカ出張の折、日本を飛び出しニューヨークで頑張っている友人を訪ねたりした。
そんな時、久しぶりの再会で、友人がホームパーティで歓迎してくれた。

そこで出会ったニュージャージーに住む東京出身のAさん。
NY在住の日本人を対象に保険代理店を経営している。
物静かだが、一国一城の主だけに気骨ある男性。
その場で親しくなる。


その後、お互い忙しくてやりとりが途絶えていた。
が、先日、突然の電話。
リタイア後の家探しにアメリカから帰ってきているという。
即、会おうということになって、オフィスに招く。


Aさんは2年後の引退を見据え、年間で日本4割、ハワイ4割、ニュージャージー2割で暮らすという計画を話してくれた。

日本では自給自足農業を楽しむグループに属して、そのシェアハウスに住むと言う。そんな話に始まり、アメリカでのシングルマザーのシェアハウス活用、
トランプ政権下の米国事情、安倍首相に対する世界の評価まで、飲んで食べて、
話がはずむ。
25年の空白もないくらいに。


それにしてもAさん、日本のニュース、状況をよく知っている。
日本にいる僕らよりも詳しいくらい。
それに情報が偏っていない。

日本のメディアの通じての情報はバイアスがかかっていることが露呈する。
彼は自分の興味あるYoutube動画を、次々見て情報を得るという。
世界市民としてのバランスのとれた感覚があると見た。


政治の話もどんどん発展する。
日本では、相手の立場や心情を慮って、遠慮して政治の話はあまり突っ込まない。だから知らない間に、東京オリンピックに都民の税収がどんどんつぎ込まれていくんだ。そんな話が行くところまで行く。
支持政党や信条が違っても話した後はけろりとしていて。


そんな中で、強く感じたこと。
言葉が力強い。
はっきり断定する。
「であったりとか~」「思ってはいるんだけど~」「といったような~」「ではないのかな~」は皆無。
言い出したら考えを言い切るまで止まらない。


その物言いには、爽やかささえ感じる。
大人の一個人という感を受ける。

こんなふうに話せたら人前でも言いたいことが通じるのに。
改めて認識した、貴重な一夜だった。

 

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