「牽引車」の存在

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

ベストスピーカー/ベストプレゼンの講座を教えていていつも思う事、
今年最初のブログはそれについての考察です。


セミナーのクラスが、A-パッと盛り上がる、逆に、B-盛り上がらない。

これまでセミナーを同じように教えていても、
なぜかすぐに盛り上がってみんなのやる気がパッと出るクラス、
かたや、一生懸命教えているのに上達のスピードが遅いクラス。

こういう差が出る。

その要素はいったい何か?
真剣に考えてみた。

 

職業による差。
それはもちろんあるけど、全員がその職業だったというわけじゃない。

男女差。
日本の近代社会における経緯として、多少はあるかもしれない。

地域差。
これは確かにある。
大阪は歴史的に言ってノリが良い。が皆がそうという訳でもない。

1人1人の性格。
社交的なほうがいいのか、それは少しあるかもしれない。

いろいろな要素を考えてみたが、すべて決定要素と言えるものではなかった。

そして最後に出てきた答え。

それは、「牽引車の存在」だ。
つまりクラスに、牽引車となるようなノリのいい人がいるかどうか。

クラスの中の、ある人がパッと頑張れる人だと、
僕の言ったことを即受け止めてサッと行動に移す。
できる、できないは別として。それは僕も求めてはいない。

求めているのは「反応の良さ」なのです。
つまり、すぐにサッと一生懸命になれるということ。

みんな、すぐ周りを見る。
最近は特に。

自分の行動が間違ってないどうか。
みんなと一緒に行動してるかどうか。
世間の基準と合ってるかどうか。
これらを確認する。

それが理由で、率先してパッと自分から、”ノル”ことができない人が多い。
引っ張っていくれる人がいれば、「ついて行きます」という人が多い。

だから「牽引車」がいるかいないかで、クラス全体の盛り上がりが大いに違ってくる。
もちろん「牽引車」さん自身は、すぐに”ベストスピーカー”になるのだが。

そこで僕は、みんなに何を期待するか。

1-正しい判断力を持つこと。
2-サッと気持ちでノレるようになること。
3-周りに簡単に影響されない自分を持つこと。

そして、なぜそれを私がみなさんに要求するかというと、
それができる人が、人前で話ができるということだから。
そうすればあなたはリーダーにふさわしい人だ。

その要素がない人の話は、
浅い、
引き付けられない、
堂々としていない、

だからです。

僕はみんなにベストスピーカーになってほしい。
できれば全員が「牽引車」になってくれれば日本がもっと良くなると思う。

僕も日々研鑽している一人です。

いっしょにがんばりましょう!
 

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