伝わるプレゼンテーション考―NHK「漫才先生」を見て

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
最近、TV番組で面白いアプローチの番組を見ました。

プレゼンの際の参考になるので、その所感をお話します。



先日、NHK-Eテレ「漫才先生~ビジネス◯◯基礎講座」を見た。
講師は実力派お笑いコンビの"サンドウィッチマン"。

その彼らが自分たちの芸を研鑽する中で得た貴重な経験から、プレゼンテーション手法について大手食品会社で講義する内容。
受講者は仕事で日々プレゼンを行っている社員たち数十名。

 

まず最初に受講者の一人が、実際、クライアントに行っているプレゼンテーションを行っているビデオを見る。その映像を見て"サンドウィッチマン"が批評する。
(おっ、ウチのセミナーのプログラムみたいだぞ)

そこで"サンドウィッチマン"が指摘したこと。
 

「本題に早く行こう」

 

さすが、人を笑いでツカむという厳しい現場で鍛えられている人たちだけあって、鋭い指摘。

実際、そのプレゼンターは”秋の新商品の売り込み"という、そのプレゼンの最大ポイントを言うまでに、最近の状況分析とか反省などで3分も費やしていたのだ。
確かに、聞いている方は飽きる。
 

「本題に早く行こう」とは、僕がいつも、ベストプレゼン受講者に言ってることと全く同じだ。
実は、この背景にあるプレゼンターの気持ちは、
「すぐにポイントに行って失礼だ」と相手に思われるのが怖いから。

僕は授業で、相手に失礼と思われず、望むポイントをサッと言えるよう実際の言い回しも指導している。
また何がポイントかが漠然としている人には、そのポイントを明確に指摘する。


続けて、「表情が暗い」とプレゼンター自身が言う。
他の参加メンバーからも同様の指摘。

事実、プレゼンターの「表情が暗い」と、相手も暗くなる、聞きたくなくなる。
そしてプレゼンテーション自体が暗くなっていく。

 

でもみんな、「表情が暗い」ということは分かるのだが、それをどうすれば明るくできるか分からない。なぜ暗いと見えるのか、顔の何がどうなれば明るい表情になるのか、それががわからない。
だからベストプレゼンでは、なぜそんな表情になるのかの分析と、明るい表情に即座にできる具体的トレーニングする。

 

そして、ベストプレゼンでも多くの人がよく言うこと、
「結局、何が言いたいのかわからなくなる」

原因は、ストレートに言えない"弱い自分"がいること。

やたら不要な敬語や、ぼやかし表現をつかうことで、どんどん伝わらなくなっていく。
僕は常々「短く、ストレートに言おう!」と受講生たちに言う。
そうすれば、相手にピンポイントで伝わるのだ。
だからどういう表現が出来ればストレートな心なのかを教えている。


あなたも、"ベストプレゼンター"を目指して、ぜひチャレンジしてください。

具体的に何をどうすればいいかを綿密に分析し、的確なトレーニングをします。
待っています!

 

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