あなたの話はなぜ伝わらないのか―2

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

前回に引き続き。
「伝わるプレゼン/スピーチをしたい」人に非常に重要な話です

 


サービス業を中心とした言葉遣いが、日頃の言葉にも大きく影響していると書いた。


「サービス」とは、辞書によると、
客への便宜、物質の生産以外での使役、奉仕や接待。
大体、これらにまとめられる。

これまで、いかにサービス―付加価値を付けるか、みんな腐心してきた。
それを国民的に極めに極めてきた結果、今や巷にはびこる事象。

過剰

この結果を生んでいるのだ。


ジャパネットタカタの高田 元社長は、現代の標準語の特質を、以下のように喝破した。

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あなたの話はなぜ伝わらないのか―1

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

先日、友人と食事をしていて、強く感じたことがありました。
「伝わるプレゼン/スピーチ」をしたい人に非常に重要なことです。少し長くなるので、2回にわたってお話します。

 


レストランで。
僕「すみません、取り皿、頂けますか?」

取り皿を持って来て。
店員「こちら、取り皿でございます。どうぞご利用下さいませ」

僕「・・・」


こんなに言う必要ある?

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「人前で話す技術」上達法

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。

ベストスピーカー/ベストプレゼンに来られる皆さんは、人前で話すスピーチスキルを獲得したいと言われます。その最短の上達法について今回はお話します。

 


ベストスピーカー/ベストプレゼンの受講者について一様に言えること。
それは「パッとその気になれない」ということ。

そもそも、みんな、技術を高めれば話せると思っている。
何でも何処でも誰とでも話せると考える。
技術さえ磨けばどうでもできると思っている。
もちろん僕は技術は教えます。

しかし、それだけですむことじゃないのだ。
 

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乾杯発声をきめる

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
忘年会もそろそろスケジュールに入ってくる頃でしょうね。そして忘年会の開会には乾杯の発声がつきもの。
そんな時に役立つ「きまる乾杯発声」のやり方について話します。
 


今年を振り返り、来年に向かって抱負を語る。
こんな忘年会をビジネスパーソンは大好きです。
そして開会にあたっては必ずと言っていいほど乾杯の発声があります。


頼まれたあなたはどうするか?

よく聞かれるのは:
「皆さんの健康とご発展を祝して」を絶対言わないといけないかとか、
「それではご唱和ください」を抜かしちゃいけないとか、そういう決まり事みたいなことについて。

ここで「みたいなこと」と書いたのは、何もそんな決まりはないということなんだ。
要は、みんなで元気良く「かんぱ~い!」と盛り上がって言える雰囲気にする、それが「乾杯発声」の本来の目的だ。

それには、

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「伝わらない」分析 -2

こんにちは、スピーチトレーナー高津和彦(こうずかずひこ)です。
前回に引き続き「伝わらない」現象についての分析です。

 


前回、「がんばる」を例に、"伝わらないランク"をつけて、伝わらなくなる過程を説明した。

つまり、「がんばる」が、"一番伝わるレベル"とすると:

1ランク低い 「がんばろうと思います」
2ランク低い 「がんばりたいと思います」
3ランク低い 「がんばりたいと思ってはいます」
4ランク低い 「がんばりたいというふうに思ってはいます」
5ランク低い 「がんばりたいというふうに思ってはいるんですけれども」


例えば、「がんばる」を「結婚したい」に置き換えてみると、さらによく実感できるだろう。

5ランク低い、「結婚したいというふうに思ってはいるんですけれども」。
こんなプロポーズを受け入れるだろうか?あなたは。

これでは「伝わらない」でしょう。


さらにもう一つ、伝わらない理由として。

 

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